2013年5月14日火曜日

ビルド環境移行 - clang準備

CodeSourcery のgcc環境からclangへ乗り換えを検討する。


■Clangダウンロード
  LLVMのClangサイトから最新版Ver. 3.2のダウンロード
 Experimental Clang Binaries for Mingw32/x86が対象ファイル


■準備
  まずClangを動作させるのに必要なMinGWをインストールする。

 注意すべきは必ずC:/MinGWにインストールすること。
 現状のMinGW版Clangは上記フォルダにMinGWがあることがハードコードされている。

  次にClangが使うgccのライブラリの準備
 現状Clang Ver. 3.2のWindowsビルドがサポートしているgccライブラリのバージョンは以下の通り
 4.3.0, 4.4.0, 4.5.0, 4.5.2, 4.6.1, 4.6.2
 
 これはclangのソースコード /clang/lib/Frontend/InitHeaderSearch.cpp L400あたりにハードコードされている。
  そこでMsysプロンプトから以下のコマンドを実行して該当バージョンのgccインストール

 mingw-get install gcc=4.6.2-1
 mingw-get install g++=4.6.2-1

 既に4.7.0とかがインストールされていてエラーになってしまった場合は下記

 mingw-get upgrade gcc=4.6.2-1
 mingw-get upgrade g++=4.6.2-1


■インストール

 ダウンロードしたClangのファイル一式を適当な場所に展開するだけ。
 /binフォルダにパスを通しておく

 以下コマンドで動作確認

  clang --version

clang version 3.2 (tags/RELEASE_32/final)
Target: i686-w64-mingw32
Thread model: posix

と出たらインストール成功